タイに海外移住して22年起業してきた経営者が教える 起業するときのマインド設定
【タイ起業コラム】
タイ在住22年の経営者が教える
飲食店で起業するときのマインド設定
意外かもしれませんが、海外で飲食店を開業する場合に「これだけは譲れないこだわり」みたいなプライドがあるのはむしろ邪魔なんです。
商売はお客様に喜んで買ってもらってナンボですので、あなたの思いとか技法とか技術とかどうでも良いんです。
これを悟ったのは2013年にタイではじめて焼肉店(ムーガタ)をオープンした時で、嫁の実家が人気の焼肉店でしたのでそこからタレも肉の味付けも教えてもらい、それなりに訓練と研究をしてから満を持して出店したのですがこれが予想に反して全く売れなかったんです・・
で、途方に暮れて店も暇で・・
やばい!!このままでは潰れてしまう!!
泣きながら何かメニューを増やさなきゃ!!
と、店の隅っこの方にブースとしてたこ焼きが次第に町民の話題となり、しばらくするとSNSで影響力のあるタイ人が「この街に日本食屋ができたー!」という投稿をしてくれたことがきっかけになり一気にブームに火が付きました。
そこからは凄い勢いでお客さんが殺到し
「ラーメンはないのか?」
「寿司はないのか?」
「カレーライスはないの?」
という要望に対して「はい!で、できます!」と、本当は出来もしないのに勢いとはったりで応えていった結果、自然発生して生まれたのが後に大行列店へと化けた和食レストランなのです。
このお店は僕と嫁の二人で回しましたが、来客は1日100人くらいあり、売り上げは物価が1/3のタイにも関わらず1日5万円を超える人気店へと成長しました。
当時の家賃が1万2千円でしたのでこれは「金鉱を当てたね!!」と夫婦で抱き合って喜んだことを思い出します。
僕はタイで商売をはじめて23年目に入りますが、本当にビジネスの立ち上げというのは当初掲げた自分の目論見がまず外れるもので・・
何か行動してみると予想もしなかったお客さんの反応が生まれて、その声を指標に改善していった結果「危なかったね~」的に当たるの連続です
なので起業というと鬼のような覚悟や意思、そして高い偏差値とコミュ力と計画が必要かというと案外そうでもなく
むしろあまり肩に力を入れず
良い意味で適当な感じで開始すて流されていくのが一番上手くいくというのが23年やってきたうえでの感想です
ちなみに焼き肉屋を開業した時、当時の僕は実は36才で和食料理など一度も作ったことがなかったんですが
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それが半年後にはシェフと呼ばれて5つのフライパンを同時に操れる調理人として活躍で来ましたので人間て崖っぷちに立たされると頑張れるものです
(やればお金になる状況だったのでなおさら頑張れました=これが本当の意味での継続で、闇雲に継続することを目標にするのは間違いです)
まとめ
起業する動機やきっかけとして事前の計画はあってしかるべきなのですが、かといってそれはガチガチであってはならず
あくまで一歩踏み出すことへのきっかけ程度で良く、そこから先はお客さんの意見や顔色、リクエストを聞きながら舵を切っていけば良いのです
よって初期投資とかにドカーンとお金を入れるのは危険&失敗した時にもったいないですので、まずはタイでの屋台など10万円もあればスタートできる小さな規模ではじめてみて
そこから反響と手ごたえのある商品をじっくり育てていくのが個人が起業するうえで最も理想的な戦い方です
間違っても銀行から融資とか、そんな形ではじめてはなりません
【小さくはじめてお客さんの要望に沿って姿かたちを変えていく】
これから海外で商売してみたいという人は覚えておいて欲しいマインドです。
肩に力を入れず、ニュートラルにブランブランです
ねこがみ
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ねこがみ 海外移住サロン代表 海外在住22年 経営者